障害者雇用助成金
平成30年初め、うちの事務所の通帳にハローワークから約20万円の助成金の入金がありました。
採用時に、「障害者短時間トライアル雇用奨励金」という助成金申請をしておいて、平成28年末頃から平成29年末頃までの1年間、高次脳機能障害者を雇用し続けたために入金されたものでした。
「戦力になったか?」
と言われると、
「うーん、ま、人手があったらあったで役にはたちましたよ。。。」
と答えます。
そして、
「東京都の最低賃金という時給に見合っていたか?」
と言われると、
「うーん。最近は最低賃金も結構高いからね。。。(苦笑)」
と答えにならざるを得ません。
でも助成金が入ったことで、
「経済的には多少はカバーされたな。」という気持ちです。
それ以上に、障害者本人が様々な仕事という課題を与えられ続けることで脳への刺激となり、採用時とは見違えって動きがよくなっていき、活舌もよくなり、嬉しそうに働くことの喜びをかみしめている姿をみると満足でした。
実は1年後の更新の判断をするに際して、再雇用するか否かを悩んでいました。「働かせてあげたいのはヤマヤマだけど、私達の生活もあるし・・・」
そうこうしていたところ、障害者本人が他の一般企業への面接に行き、採用内定を得たのです。
「1年働けて、自信がついたし、実績をアピールしたら雇ってもらえることになりました!」と。
高次脳機能障害者をアルバイトでも雇用し続けることには、事務所内部でも反対の声は多々あったのですが、
「ちょっと変わった形だけど、社会の役にたてたんじゃないか。」
という満足感があります。