弁護士に高次脳機能障害を相談するなら【中島総合法律事務所へ】

（１）各都道府県に高次脳機能障害者支援の拠点施設、リハビリ施設が設けられるようになるまでの経過

①かつては、（社会が病態を知らなかった時代）

高次脳機能障害という「一見見ただけではわかりにくい病態」そのものへの理解が不十分なため、頭部外傷（脳外傷）を負った方が、身体機能をある程度回復した後に、記憶障害や易怒性の症状により社会復帰が困難になっているにも関わらずリハビリの対象とならずアプローチの仕方も皆無に等しいという問題が有りました。

②1990年代に至ると、（世の中が知り始めたのは90年代）

「高次脳機能障害」という病態がマスコミ等で紹介されるようになり、ようやく世の中から障害の存在が認知されるようになっていきました。
国（厚生労働省）も動きを見せていき、

③2001年から５か年をかけて、（各都道府県に拠点施設を設置！）

厚生労働省の事業として行われた高次脳機能障害支援モデル事業にて、診断基準、訓練・支援のプログラム作成が始まり、各都道府県に高次脳機能障害者支援のための拠点施設が設けられるようになっていきました。

リハビリ施設では、患者さんの能力に見合った環境を設定し、患者さんが生活していくうえで安定して行動できるように配慮し、関わるスタッフが患者さんについての情報を共有し、各リハビリの専門家同士で一致したアプローチをしていきます。
患者さんの訓練・支援の前提として、対象となる患者さんの症状について信頼性に足る検査が必要となり、脳のうち、どのような機能が損傷され、どのような機能が残っているのかを判断するための各種検査が実施されるのです。

（２）各都道府県の高次脳機能障害支援施設一覧（厚生労働省ＨＰより）

各都道府県の高次脳機能障害支援の拠点病院、拠点施設は下記のとおりで
す。ご相談時、ご自身の住まわれている地域の拠点施設の存在を知らないと
いう方も結構多いです。

高次脳機能障害支援普及事業支援拠点機関一覧（都道府県分）
（平成２９年度４月１日現在）

（３）各種検査の概要

高次脳機能障害の発症が疑われると、高次脳機能障害についての専門的知見を有する医療機関では、通常、スクリーニングテストが実施された後、詳細を把握するための各種検査が実施されていくというのが通常の流れです。
リハビリを実施していく各種専門家による検査の内容としては、大きく次ぎの３つに分類して理解できます。

検査結果を踏まえて高次脳機能障害を発症していると認められると、行政の支援決定や、リハビリ施設におけるリハビリ訓練が開始されうるのです。
各種検査の詳細については、以下にご説明していきます。